賃貸住宅をみるポイント
2月は「二げる」といいますが、もう3月となりました。
この前まで正月気分だったような感覚ですが、アッという間に環境が変わる新年度(4月)になりそうです。
この新年度に向けて、異動に伴い転居される方もいらっしゃると思います。
転居されるのが「賃貸住宅」の場合、どの点に気をつけて選べば良いか、簡単ですが、思いつくまま書いてみたいと思います。
不動産鑑定士が「賃貸住宅の評価」をする時、注目する要因には、近すぎても騒々しい駅や利便施設への接近性や、自然が感じられる反面、虫が発生しやすい水辺、騒音・振動の発生源(幹線道路等)への接近性などといった外部要因があります。
たとえ、これから住むことになる物件がキレイで立派でも、周りの環境がイマイチですと、マイナスですね。
そして、住宅自体の個別要因(内部要因)があります。
対象となる住宅に立ち入った時、まず気にするのが【ニオイ】です。
これは、個人的に我慢できる、我慢できないという主観的なものですが、個人的に気になるということは、大抵の人も気になりますし、気になるならマイナス要因となります。
次に、気にするのが、【日当たり具合】ですね。
たとえ「南向き物件」といえど、窓を開けたら隣のマンションの壁なら、南向きの意味はありません。
雨漏りや配管の接合不良の兆候を一義的に確認できる【天井や壁紙のシミ】や、【収納】も大事ですね。
収納は、間取りや部屋の大きさを破壊します。収納スペースがしっかり設けられておらず、自身で作ることを想定した場合、ケースや棚を置く面積が予想以上に必要となってしまい、図面で見る以上に狭い物件となる結果になってしまいます。
そのほか、可能ならば、無音状態にしてみて、前の通りや隣からの【音】を体感するのも大事ですし、窓などの開け閉めのし易さといった【建具の状態】やシャワーの【水圧】、【床】にきしみや傾きがないかのチェックも当然です。
最近はネットや携帯電話といった【通信環境】の善し悪しも大事です。
また、管理会社の属性や契約内容についてなど、書き出したら、キリがありません・・・・
とにかく自身の感性・感覚に合わなければ、その物件とは縁が無かったと割り切ることも大事です。
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