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まさか!
結婚披露宴の定番のスピーチに「三つの袋」というのがありますね。
「胃袋」「お袋」「堪忍袋」というものです。
"食べるという字は「人を良くする」と書きます。一緒に食べながら、お互いの話をし、お互いを理解することで信頼が深まっていき、相手の立場を思い合える人間に成長していけるのではないでしょうか"からはじまる定番ネタです。
これと同じような定番スピーチが「三つの坂」(「上り坂」「下り坂」「まさか」)です。
"人生には3つの坂があります"からはじまって、"上り坂と下り坂。それにもうひとつ人生には忘れてはならない坂、「まさかの坂」があります。こんなことは絶対にあるはずがないということが人生には起きます"というもので、仕事の上司サンあたりから聞かされるもので、これも「三つの袋」と同様、聞いている方は「引き出し少なっ!」と思い、つい溜息が出てしまう定番ネタでないでしょうか。
さて、このブログでもちょこちょこ報告している高校球児の息子のことです。
※これまで息子の野球をネタにした記事一覧
目は口ほどにものを言う
やっぱりスポーツは良いものです!
高校野球観戦
一つの区切り
結論から申し上げると、地区予選で負けてしまい、早すぎる野球人生の一区切りを迎えてしまいました。
正直申し上げまして、"まさか!"の敗退でした。
無名公立校ですが、これまでの公式戦や練習試合を観戦していると、いつも「よくこれだけの選手が揃ったなぁ~」と期待をし、夢を見させてもらってました。
肝が据わっている(良い意味でふてぶてしい)エースがいて、打球の球筋が最高のクリーンナップ陣がいて、キャッチャーだけじゃなく外野手全員がセミプロ球の強肩揃いで、流れにさえ乗ればまさに強豪私学と同レベルです。
そう、流れにさえ乗れば・・・流れさえ来れば・・・
いつもファーストストライクからいく強気の打線が、"石橋を叩く"かのように見送って、ピッチャー有利のカウントになってから手を出すパターンなんです。
試合が中盤の頃になっても、なかなかウチに流れが来ず、監督の采配も当たらず、良い打球の当たりが出ても相手のファインプレーに阻まれ、本当にホームが遠い・・・と感じていました。
試合が始まるまでは、この試合に勝って次戦、次々戦の日程を気にして、スケジュールを調整せねば・・・と、"捕らぬ狸の皮算用"状態でした。
でも、思っていたような試合運びにならず、とうとう最終イニングになったときは、「最後の最後に逆転劇がある!」と信じつつ、これまでのこのチームの活躍ぶりや、息子の幼い頃のことを思い浮かべてしまいました(=現実逃避です)。
結局、逆転劇も生まれずゲームセットとなり、息子は、そしてチームメイトは野球人生の一区切りを迎えました。
大泣きしている選手もいました。涙をガマンしている選手もいました。
いつかは一区切りというものはやってくるものですが、まさかこんなに早く迎えるなんて絶対あるはずがない!と思っていたんだと思います。
最後の試合をフル出場させてもらい、ヒットも打てた息子ですが、やはり試合終了時は涙目でした。
ただ、それほど大泣きしていません。
帰宅してから尋ねると、「悔いはそれほど残っていない(やることはやった)」からだそうです。
確かに、早朝練習も皆勤だったでしょうし、トコトン走り込んだ結果の下半身を身につけました。
上半身も鍛え抜いて、ビールでたるんだ父親の体とは大違いです。
小学校に入った頃、親がそばにいないと何もできないような男の子でしたが、いつの間にやら【根性のある一人前】になりつつあります。
こうして子供は大人になって巣立っていくんですね。
小学校に入る頃はこんな根性のあるヤツになるなって"まさか!"思っていませんでした。
嬉しいですし、さみしいですし、そして私の誇りです。
さて、今年の甲子園ではどんなドラマが観れるんでしょうか・・・
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