改めて不動産鑑定士のご説明です
すっかり春めいた陽気で、サクラも咲き始めていますが、
年度初めということで、環境が変わること(もしくは”変えたい”と思うこと)が多い「4月1日」は、ついつい「1年の始まり」と感じてしまいます。
こんな風に感じる人も多いのではないでしょうか??
だからなのか、この時期は学習塾や資格講座の開講といった広告をよく目にします。
さて、「不動産」に関わる資格といえば、「宅地建物取引主任者」という資格が真っ先に頭に浮かぶ人が多いと思います。
この「宅地建物取引主任者」ですが、今週4月1日(水)から「宅地建物取引士」に名称変更されます。
この「宅地建物取引主任者」(以後、「宅建」)ニュースにからめて、今一度、不動産の鑑定評価を行うための資格「不動産鑑定士」について、ご説明したいと思います。
何かの機会に、ある人から「何の仕事をしてはんの?」と当方(村本)の業種を尋ねられたら、私は大抵「不動産関係です」と、返答します。
すると、「良い物件があったら安くで売ってぇなぁ」と、不動産鑑定士とは関係のない仕事(業務)のことを言われることがあります。
(↑不動産鑑定士って、まだまだマイナーな資格なんだなぁ、と、ついつい寂しくなる瞬間です・・・・・)
でも、不動産鑑定士という資格を広く知ってもらうことが、ご依頼頂く(お仕事をもらう)ためには必要です。
だから、資格のことや、不動産鑑定士がどんなことで役立つのかをできるだけわかりやすく説明するようにはしています。
そんなときは、いつも「宅建」と比較して説明するようにしています。
「不動産鑑定士」と「宅建」は、いずれも不動産に関わる国家資格ですが、それぞれの仕事(業務)や資格の内容が違います。
不動産の売買取引は、不動産の売買や賃貸を仕事(業務)として行うための宅建業に関わるもので、「宅建」の資格が必要となります。
一方、不動産の鑑定評価とは、
『不動産、及び不動産に関係する権利価格について、不動産市場での不動産の実力を判断し、適正な価値を「値付け」を行うもので、不動産が持つ利用価値をお金にするといくらになるか』
ということを示すものです。
これを仕事(業務)とできるのは不動産鑑定士だけです。
したがって、
・不動産を売ったり買ったりする際に適正な値段が知りたい場合はもちろんですが、
・お金を借りたり貸したりする場合の担保査定するとき
・これまでの地代や家賃を見直すかどうか(見直すにしてもどの程度か)を検討などするとき
も鑑定評価がご利用頂けるもので、必ずしも売買などの権利移動が前提とはなりません。
また、実は先日もあったのですが、「宅建と不動産鑑定士のうち、どちらの資格をとったらいいの?」と尋ねられることもあります。
(↑環境が変わる、もしくは変えたい”4月”が近づいているからですかね・・・・・)
資格をとるための試験の内容について、宅建にも不動産鑑定士にも民法など共通の試験科目もありますが、試験方法も含めて異なりますので、一概に比べられません。
そして、「どちらの資格をとったらいいの?」ということについては、どちらの資格も、”必ず取らなければならない”資格ではないですし、”どちら”と選択する必要もないのです。
が、どちらかを選択して取るんだったら、「宅建」の方をオススメします。
それは、不動産鑑定士の資格を取っても、鑑定業は儲からないからです・・・・と、いうのは冗談で(半分本音です 笑)、
「宅建」の方が、試験準備の時間が少なくて(=効率的)、身近なところで活用できるからです。
つまり、大多数の人が不動産に関わるといえば、マンションの一室などを借りるときか、家を買うときだと思います。
部屋を借りるとき、敷金・保証金の精算方法や、欠陥があった場合の損害賠償責任や修繕義務のことなどは予め知っておくべきです。
また、家を買う場合でも、不動産取引は非常に高額になりますので、後々の不測の支出・損害が発生するといったトラブルは避けたいものです。
『重要事項説明』を受けて契約した後は、基本的に文句は言えないです。
不動産会社が説明する言葉の意味や不動産取引の流れを理解し、後々のトラブルを防止するためにも、相手方(つまり不動産会社)が取得すべき資格である「宅建」の知識がある方がいいです。
決して、「宅建」は、不動産会社の者だけが取る(勉強する)べき資格ではありません。
※ 念のため、申し上げておきますが、「不動産鑑定士」の試験内容には、
「宅建」のことも含まれています。
ですので、当然、私も「宅建」の知識は詳しいです。
不動産の売買や賃貸でご不明なことがありましたら、ご相談を承ります。
※ 以前、ブログに掲載した、自作のゴルフ関係サイトについて、ある方から
「もうしばらく掲載した方が良いのでは」と、有り難いアドバイスをいただきましたので、
今回も載せさせてもらいます。
時期も良くなってきました。是非、使ってみて下さい!
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