「水のトラブル」について
先週、不動産の鑑定評価のご依頼を受けて、物件を調査する際の項目を列挙させてもらいましたが、
本日は、そのうち、「建物の管理・修繕」のうち【雨漏り】調査について触れてみたいと思います。
調査の流れや仕方はケースバイケースとなりますが、土地のみでなく建物も評価対象となる場合、まず、建物の状態を調査する事から始めることが多いです。
事前に対象の建物に関する資料(設計図書や修繕履歴等に関する資料)を頂戴(若しくは拝借)できていれば、その資料との整合性をチェックしていきますが、
その資料に載っていないことが多々あり、かつ、建物の価値を大きく左右する要因(不具合)に”水のトラブル”が挙げられます。
これについては、現場におきまして、まず、目視で天井に【雨漏り】の跡がないか、各部屋ごとに【カビ臭くないか】をチェックします。
【雨漏り】は
・屋根やバルコニーの防水が不足している
・屋根や壁の亀裂から漏水している
・壁内の防水シートが不連続である
等々の理由で起こり、特に屋根の形状をデザイン的に処理した、作品意識が高い建物については、防水が徹底していなかったという例もあります。
結露を含めて【雨漏り】による”水のトラブル”による「湿った家」は、カビを発生させシロアリなどの虫を呼び寄せます。
広告に”内外装リフォーム済み”という文言を目にしますが、ハッキリ申し上げて、”表面の化粧直し”だけの場合があります。
物件購入等に際しては、可能な限り、天井裏や床下(配管接続不良による水漏れの有無)などのメンテナンスがしっかりされているかチェックすることが重要なポイントです。
そして、売主にメンテナンス等がされているか確認(質問)して、納得いかない回答ならば、購入は見送った方が良いかもしれません。
リスクを隠す事(チェックしない事)は結果的に後々のトラブルとなる可能性があります。綿密なチェックによりリスクを明確にして事前に対策を取る事が重要なポイントです。
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【編集後記】
先週末、大阪駅前のグランフロントに行ってきました。
人でごった返す大阪駅に降り立つのが久しぶりだったためか
人に酔ってしまいました(気分が少し悪くなってしまいました)。
ホント、田舎モンです 泣
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