Blog/2017-01-16

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捨てる覚悟

数年に一度と言われた最強寒波に見舞われたセンター試験が終わりました。

受験生はもちろん、受験生の親御さんも電車はちゃんと動いているのか?など、いろいろと心配されたことと思います。



さて、そんな受験ネタとは関係のない新聞記事に目を奪われました。

選抜高校野球の記事です。

東北の岩手県立不来方(こずかた)高校の野球部には部員が10人しかいないそうです。

普通に考えたら弱小野球部と思われがちですが、21世紀枠の候補校です。

新聞記事によると、この野球部の監督さんは

「部員が20~40人いる野球部と同じ練習はできない。
 大人数ではできないことをやった方が面白い」

という発想から、守備には目をつぶってとにかく打撃に磨きをかけることにしたそうです。

しぶとく粘ってワンチャンスをモノにして1-0で守り勝つ野球は10人では難しいというわけです。

そのため、練習内容も下半身を徹底的にいじめ抜く冬場の走り込みもなく、平日2時間、週末5時間程度の練習のほとんどをウエイトと、体育館脇の空きスペースを使って、バドミントンのシャトルを打ち返すシャトル打ちに費やすそうです。

グランドが使えるときも、練習の比率は打撃9:守備1だそうで、秋の岩手大会では5試合で26点を挙げて準優勝にこぎ着けたとのこと。

今春の選抜に出場できれば、"山びこ打線"で甲子園を湧かせた池田高校の再来として注目されるのでは、と期待してます。



この「捨てる(=手放す)」覚悟・・・

実は不動産にも当てはまるかも知れません。

最近、よく目にする「空き家問題」です。

高齢の親だけで暮らす実家が、親が亡くなると空き家になってしまい、人口減少に直面する地方では売るに売れなくなる可能性が高くなります。

確かに心情的には思い出が詰まった実家を手放すのは抵抗があると思います。

でも、親が亡くなった後、空き家の所有者になった子供は、固定資産税を負担しつつ、空き家が荒れ果てないように管理し続けなければなりません。

「実家を売るのは抵抗がある」というなら、親族の誰かが相続して住むのが活用方法の一つです。

とはいえ、親族の誰かが住むという方法だと、その地域から勤務先に通えるのかや、子供の教育環境を検討する必要があります。

地方都市での中古物件はどんどん売れにくくなっているので、できる限り早く売ろうと動いた方が有利です。

「親の年金収入に見合った転居先を確保しなければならない」
「転居先に知り合いがいないと出歩くことが減って認知症のリスクが高まる」
「墓や仏壇などの管理はどうするか」・・・などなど

売却するにしてもこういった問題もありますが、実家を空き家にしないためには、現時点でいくらくらいで売却できるか調べ、子供からは言い出しにくいので親自身が売るかどうかを早めに決断して予め手を打っておくのが賢明です。 



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