Blog/2016-05-30

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自分だけの理屈で動いてませんか?

打合せのために、ある法人様の所に行ったときのことです。

お昼前からスタートした打合せが終わったのがちょうどお昼ご飯時でした。

その法人様が入っているオフィスビルには他の企業も入っているので、その時間帯のエレベーターはなかなかやってきません。

皆さん、ビルの外にお昼ご飯を食べに行くので、まぁ、仕方がないことです・・・

そのうち同じフロアーに入っている他の企業の方々もエレベーター前に集まってきて、それなりの人数になってきました。

エレベーターを待っている間も、午前中の打合せの続きでしょうか、恐らく上司とその部下の人がスケジュールの調整などの打合せをしています。

別に聞き耳を立てていたわけではないのですが、何となく会話を聞いていると、それほどタイトなスケジュールではないようで、のほほんとした空気が感じられました。

そのうちエレベーターがやってきましたが、皆さん、顔を見合わせてエレベーターに乗ろうとしません。

推測するに、上司(若しくは取引先の人がいたのかも・・・・)とかを差し置いて先に乗れないという心理が働いていたんだと思います(アホくさッ!)。

そんなことがあったので、何となく予想はできたのですが、エレベーターが1階に着いたときも、またまたお互い顔を見合わせて、なかなかエレベーターから降りようとしません。

こんな「集団の論理」は"周りの迷惑"でしかありません!!

最近あった"スリーダイヤモンド"グループのうちのクルマ関係の会社の不正問題とか、某行政トップの政治資金問題も、この自分(内部)の理屈でしか物事を考えず、周り(世間)のことを考えない「群れ」心理が根底にあるような気もします。

不動産鑑定でもよく似た話があります。

これまで法人として所有していた不動産を売却するにあたり、価値を査定するために鑑定をすることになっても、広域的に市場動向を検討したところ、かなり簿価から落とした価格でないと売れないのに、「"思い入れ"がある不動産だから・・・・」とかいった【主観的】な理由で、鑑定士の第三者としての【客観的】な意見をきかないケースもあるようです。

不動産の値段には、そのような個別的・内部での事情(「思い入れ」とかいった自分だけの理屈)が入る場合があります。

ただ、目的が売却であるなら、将来買主さんになるであろう側の事情、つまり、市場はその不動産をどのようにみているのか?位置付けているのか?を見極める必要があります。

そのような見極めは【第三者】である必要がありますし、【専門家(プロ)】であることも必要です。

不動産の売買は、基本的に売主と買主の相対交渉で決まるものですが、それぞれの立場(事情)もあって、なかなか価格が決まらないこともあるでしょう。

そのようなときは弊所にお声掛け下さいませ。



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