神戸の「道」にまつわる雑学ネタ
資金面から「今年で最後になるかも・・・・」と言われ続けている【神戸ルミナリエ】ですが、
今年も開催されます!
(先週から会場設営の準備が進められていて、今年の開催期間は、平成27年12月4日(金)から13日(日)の10日間)
【神戸ルミナリエ】は、阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めるとともに、都市の復興・再生への夢と希望を託し、大震災の起こった1995年の12月に初めて開催され、今年で21回目を迎えます。
ただし、重複しますが、資金面などから日程は前年より2日間短縮、光の道(フロントーネ)にある「ガレリア」は3分の2の規模となり、作品全体の規模も前年比80%に抑えるそうです。
【神戸ルミナリエ】は、「JR元町駅」から旧居留地にある「大丸」方面に向かうと、ルミナリエのルートに入れ(一方通行で、警備員が案内しているので迷うことはありません)、アーチ状になった光の道(フロントーネ)を歩いて、メイン会場の東遊園地(スパッリエーラ)に向かいます。
この光の道(フロントーネ)は、「仲町通」というストリートに設けられるのですが、ここで神戸にまつわる雑学ネタを一つご紹介します。
神戸市中心部には、道(ストリート)には、仲町通といった「通(とおり)」と、明石町筋などの「筋(すじ)」に分かれています。
実は、このような名付け方は、全国的にも大阪と兵庫にしかない表記となります。
神戸で「通」と「筋」を使い分けるようになったのは明治以降のことで、神戸の外国人居留地の区画を整備するにあたり、兵庫県は京都から下関までをつなぐ東西の街道を重視しました。
そこで、まず海岸に面していたことから名付けられた「海岸通(現在の国道2号)」と並行して走る「仲町通」「前町通」が建設され、区画が整備されていきました。
こうして、神戸では、東西方向の「通」が区画のメインとなり、それをつなぐ南北の道は、大阪にならって「筋」と呼ぶことになりました。
なお、旧居留地の南北の道(筋)の名称ですが、
・「伊藤町筋」は、初代知事の伊藤博文にちなんで、
・旧居留地の西の境界になる「鯉川筋」は、鯉川にフタとして暗渠とし、
その上に道路が敷かれたことから、
・「明石町筋」「播磨町筋」は、県内の主要都市の明石藩、播磨国の名前を引用して、
それぞれ付けられたものです。
よかったら、神戸市の地図を眺める際、気にしてみて下さい☆
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