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「人口」と「食」

先日、テレビで福岡の屋台を特集した番組が放映されていました。

平成10年から平成12年の3年間、福岡におりましたので、中州や長浜に並んだ屋台をみて、懐かしく思いました。

当時、屋台なのに何故こんなにメニューが豊富なのか?!と、良い意味でショックを受けていました。
一つの屋台に、焼き鳥やラーメン、瓶ビール、焼酎があるのは当たり前で、ついついいろいろと注文して、会計の時に、単品それぞれが割高だったので、びっくりした記憶があります。

先日、観たテレビでは、多種多様なカクテルをそろえた屋台や、メイド風喫茶ならぬメイド風屋台も紹介され、屋台商売にいろんな切り口があるものだと感心しました。

さて、この福岡市ですが、人口の増加傾向が止まらず、近年、人口減少傾向にある神戸市の人口を追い抜くかもしれない、との新聞記事がありました。

神戸市は、阪神淡路大震災時に、人口が前年比で約9万5千人の大幅減となり、その後の復旧・復興に合わせて右肩上がりで人口は戻ってきたものの、各年の人口の伸び率(増加率)は減少しており、平成26年9月時点で153万8,090人です。

一方、福岡市は、平成26年10月時点で151万9,349人と、神戸市の人口を約2万人下回る状況ですが、毎年一万人以上の人口の伸び率をみせており、数年後には人口の面で、神戸市と福岡市が逆転する可能性が出てきました。

人口は、都市の力(ちから)を示す目安の一つと思われ、長期的には税収の面で、人口の減少(増加)が不動産価値の動向や行政サービスの低下(上昇)にリンクするのではないかと考えます。

神戸市が人口を増やす施策を検討するのか、人口減少の中で高い質のまちづくりを検討するのか、注目したいところです。

最後に、個人的な見解ですが、「食」の文化が高い地域は人が集まってきます。

福岡市は、先に申し上げた屋台文化のほかに、もつ鍋や水炊きの鍋文化ほか、麺の堅さやスープの種類が豊富なラーメン文化、いろんな味のレベルをもつ明太子文化があって、これらを基に進化した食べ物も次々生まれているなど、バイタリティは半端ナイです。

神戸市にもスイーツ文化を筆頭に、神戸牛や中華料理、そばめしなど、全国区である食べ物はありますが、これらから派生した(進化した)食べ物があるようで、思い当たりません。

むしろ「食」より「衣」の街のイメージです。

「衣」をメインに人口を増やすというのは、なかなか難しいので、神戸を代表する「食」で、なにがしかの施策を検討して欲しいものです。



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