PK決めてくれ!というニーズに応えた香川のように・・・

このブログを書いている時、サッカーワールドカップ杯ロシア大会の最中です。

野球と違って、攻守が逐一変わるサッカーのスピードについて行けず、普段は観戦しません。

 

でも、このワールドカップの時ばかりは観てしまいますね(笑

先日(6月19日)のコロンビア戦はドキドキしました。

 

FIFAランク61位の日本代表に対して、

対戦相手のコロンビアはIFAランク16位

 

苦戦するだろうと・・・

いやいや、とんでもないスコアになるんじゃないか・・・

 

そんな前予想の人も多かったのではないでしょうか?

でも、キックオフ早々に香川真司がPKを決めて日本が先制!

 

これで日本に勢いがついた!

まずは流れをつかんだ!

 

結果的にはそうだったのでしょうが、

このPKの時の彼の心境はどうだったのでしょう・・・

 

攻守の流れの中でなく、

PKという状態で皆の視線が集中する中、

日本代表チームで10番を背負った彼のプレッシャーは相当だったでしょう。

 

もし彼の立場が自分だったら半泣き状態だと思います・・・

 

さて、どの仕事・業界でもそうでしょうが、不動産鑑定評価の業界でも顧客からプレッシャーをかけられる場面があります。

 

例えば、

「もっと高く売りたいから価格を吊り上げろ」

「こんな金額じゃ困るから何とかしてくれ」

といったプレッシャー(要求)です。

 

決して安くはない不動産の価値によって今後の事業方針や生活事情が変わってくることもあるわけですから、数としてはあまりないのですが、顧客の中には鑑定評価額について不服を申し立ててくる場合があります。

 

当然、その要求が正当な主張であれば見直しを行うこともあるでしょう。

評価主体に問題があれば、その訂正などに応じるのは当然です。

 

でも、それを超える「過度の要求」をしてくる場合があります。

評価主体に正当性があれば、毅然と対応するしかありません。

もちろん、その後のお付き合いはなくなりますが・・・

 

不動産鑑定業界にもこのような裏事情はありますが、私自身はそのような顧客からのプレッシャーを受けた経験はありません。

だからといって、決して顧客である依頼者の要望通りの不動産鑑定評価を行っているわけではありません。

 

不動産鑑定評価は不動産鑑定士のみが行える独占業務であるが故に、法律などによって評価倫理や評価アプローチに一定の縛りというものがあります。

だったら、同じ資格者である不動産鑑定士がある不動産を鑑定評価したら同じ鑑定評価額になるかといえば、ならないことが多いです。

というか、鑑定評価額に唯一絶対はなく、同じになることはほぼありません。

 

それは、不動産鑑定評価には判断要素が多岐にわたるため、不動産の価値に対するアプローチ方法・判断要素を選択するかにより結果が大きく異なるわけです。

 

医療のプロである医者に「ヤブ医者」がいるように、不動産のプロである不動産鑑定士もその力量はピンキリです。

 

同じ資格者だからといって同じ力量があるというわけではありません。

ただ長く従事しているからといってベテランというわけでもありません。

 

ハッキリ言って、思考停止している不動産鑑定士もいます。

彼らは「依頼ニーズ」よりも、往々にして「ルールがこうだから・・・」ということを優先します。

そして、多角的なアプローチを試みようとせず、ただただ一定の縛りの中でしか評価しません(というか「数字遊び」)。

 

思考停止しているから、依頼ニーズを見極められずプレッシャー(要求)を受ける事態になるのでしょうね・・・

 

もちろん「ルールを守る」ことは大事です。

ただ、ルールを守った上で可能な限りニーズに応えるのがプロです。

私はこのことを常々心掛けています。

少々アツくなってしまいましたが、香川真司が決めなきゃいけないゴールを決めて「勝利への勢いをつかむ」というニーズに応えたように、「使える=ニーズに応える」不動産鑑定が必要でしたらご連絡下さい。

 

 

 

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